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岩手県盛岡市【吉田研磨工業】割るぞうくん

¥11,000 税込

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グリップ付き7,150円、本革ケース付き11,000円(すべて税込・送料別)

厳冬の北国ならではの悩みといえば、路面に厚く張った氷。氷を砕く作業は力も時間も要する。その悩みを解消してくれるのが、吉田研磨工業の「割るぞうくん」。おもしろいように氷を砕け、女性でも使いやすいと評判。


名称:氷砕金棒「割るぞうくん」
サイズ:刃幅110mm、長さ1,150mm
重さ:3.5kg
販売者:吉田研磨工業

「割るぞうくん」は吉田研磨工業の商標登録です

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本州一寒いまち・盛岡発!
ツルツル路面の氷を砕き、道路の安全・安心を守る

寒さが一段と厳しくなる1月から2月、まちのあちこちで路面凍結が見られる。路面凍結は、雪の上を車が繰り返し通行することで、表面の雪が溶けて水になり、気温の低下によって凍り発生する。何度も雪かきをしても、残った雪が車や人によって踏み固められ、徐々に分厚い氷へと変化し、3月になっても残ることも。特にビルの影など日当たりの悪い道路は顕著だ。
 スケートリンクのようにツルツルになった路面は、歩きづらく転びやすい。転んでケガをしないためにも、氷を砕かなくてはならない。よく使うのはツルハシやスコップだろう。しかし、ツルハシは慣れないと使いづらく、女性や高齢者は体力的にきつい場合もある。
 「楽に、早く、氷を砕くことができないだろうか」
 これは、北国に住む人なら一度は考えたことがあるだろう。
 岩手県盛岡市浅岸にある「吉田研磨工業」の先代社長・吉田玉吉さんもそのひとり。盛岡市は 盆地で本州一寒いまちである。冬になると、近所のお年寄りが玄関先の道路に張った氷で滑って転んでケガをした話を耳にしたり目にしたりする。そこで、年配者でも楽に割ることができる道具があればと考えたという。それが30年前のことだ。

吉田研磨工業は昭和46年(1971)創業、岩手県唯一の産業用刃物研磨加工の企業である。研磨する刃物の種類は幅広く、カッターやチップソー、かんな刃、工業用特殊刃物などの法人向けから包丁やはさみなどの家庭用刃物にも対応する。顧客の中には理容師や美容師、料理人もいる。
(アイスドリル刃の研磨も行うため、わかさぎ釣り愛好者御用達の工場でもあるそうだ)
 「弊社のモットーは、新品を超える切れ味です」と言うのは代表取締役社長・北田春美さん。職人たちの技術はもちろん、ドイツ製高性能研磨機(VOLLMER CHC-840)を導入し省力化を図るなど、ソフトとハードの両面から研磨に特化しこだわり続けている。廃盤となった刃物の部品の設計・加工を相談されることもある。

半世紀以上の実績を持つ吉田研磨工業の刃物に対する設計・加工・研磨の技術を生かして、路面に分厚く張った氷を楽に砕くことはできないだろうか。先代社長・吉田玉吉さんは、製紙工場で使われた木材を切る粉砕刃をリサイクル品として買い取り、再利用し、「割るぞうくん」をつくりあげた。
 初代は刃物を長方形に加工し、異形鉄筋を利用した柄を溶接したもの(下の写真右端)で、重量を活かして、上から下に落とすことで氷を砕き、刃を地面と水平に動かすと路面から氷を剥がすことができる。ツルハシと異なり、腰をかがめることが少なく、早く砕くことができるのも特徴だ。

毎年のように刃の角度や重量、耐久性、操作性などの改良を重ねた。
 「刃先が硬い地面に当たるので、欠けにくい角度をさがすのに苦労したようです」と北田さん。氷を砕くには鋭角な刃先が良いが、焼き入れしても衝撃による欠けることもある。かといって鈍角にすると氷の表面に刺さりが悪い。どの角度がいいかと試行錯誤を繰り返し、その角度にあわせて、形や柄の溶接方法も変わっていった。
 現在の「割るぞうくん」は10代目。昔も今も変わらず1本ずつ手づくりだ。
 口コミやSNSで広がり、これまでの販売歴は、岩手県内はもとより北は北海道、南は鳥取県や三重県までと広い。中には大手百貨店や、道路安全第一の中日本・西日本など、道路メンテナンス会社より問い合わせや注文が殺到している。

「割るぞうくん」の刃には錆びにくく、強度のある鉄を使っているが、アフターケアは必要だ。使用後は水分を拭き取ってからしまうのは当たり前だが、それでも長年使用していると錆がういてくることもある。吉田研磨工業では、錆取り、刃先の研磨、グリップの交換にも対応(有料)。
 「10年くらい前の、昔の形の割るぞうくんを持ってらっしゃるお客さまもいらっしゃいます」
 長く大切に使っているのを見ると、北田さんはうれしくなるという。
 今年(2023年)、以前から要望があった割るぞうくん専用のケースの販売も開始した。素材に豚革を使用し1個ずつ革職人が手づくりしたもの。刃先を守り、安全に保管することができるようになった。
 実際に使ってみる。気温が上がった昼、日陰の氷に挑む。車が何度も通り、圧雪されたため、かなり頑固な氷だ。4キロ近くある割るぞうくんの重さを活かして上から刺すと、おもしろいように氷が砕かれていく。ツルハシやスコップのように氷が飛び散るのも少ない。ある程度割ったところで、路面と氷の間に割るぞうくんの刃先を差し込むようにして押すと、氷が剥がれた。もっと早く、割るぞうくんと会いたかった」というのが使っての感想だ。
 分厚い氷を砕く割るぞうくんは、冬期限定大活躍のアイテムのようだが、実はグリーンシーズンでも力を発揮する。木や草の根切り、タイル剥がしにも使用可能という。
 北国にはなくてはならない助っ人、割るぞうくん。氷を砕くストレスから解放されたい人にこそ、おすすめである。

刃と柄を溶接したあとは、丁寧に研磨する。

きれいに磨かれた「割るぞうくん」。

「割るぞうくん」を上から下に落として、一撃で氷を割る。

水平に動かして、路面から氷を剥がす。

有限会社吉田研磨工業

岩手県盛岡市浅岸2丁目14-15
TEL.019-622-0241
URL. https://yoshida-kenma.com/

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