自然豊かな岩手山麓で栽培される
八幡平マッシュルーム

Happy People make Happy Horse！　Happy Horse makes Happy people!!　
　競走馬を引退した馬のアフターケアや環境整備に取り組み、地域資源を活かしたサスティナブルな農場を目指す「ジオファーム八幡平」。
　引退した競走馬がその後も多様な環境で活躍できる取組として、馬厩肥（馬ふん堆肥）の生産や歴史的に馬とつながりの深いマッシュルームの無農薬栽培を行っている。
　2015年より栽培を始めたマッシュルームは、冷涼な気候と岩手山の伏流水によって身が締まったマッシュルームとなり、ナッツのような香り高い風味とサクッとした食感が特徴である。現在は「八幡平マッシュルーム」として八幡平市を代表する食材となり、首都圏の有名シェフからも高い評価を得ている。

「八幡平マッシュルーム」は、馬厩肥をベースにした培地を使い、伝統的な製法で栽培される。

新鮮な「八幡平マッシュルーム」はサラダでも食べられる。

八幡平マッシュルームで
無添加のドッグフードをつくる

ジオファーム八幡平の代表・船橋慶延さんが馬に魅せられたのは５歳のとき。高校時代には馬術大会で好成績を修め、卒業後は競走馬の育成に携わりながら馬術の技も磨いている。馬と共に人生を歩みながら「引退した競走馬のためにできること」を探り始め、八幡平市の自然の恵みである温泉熱を活用した馬厩肥の生産とマッシュルームの栽培にたどり着いた。
　そして、さらにマッシュルームの六次化に取り組み、八幡平マッシュルーム入りドッグフードの開発を始めた。そのきっかけとなったのが、船橋さんの愛犬、ハスキー犬のポジくん。ポジくんは体が大きくても、ハスキー犬らしからぬ食の細さで、周囲からも心配されていたという。
　「マッシュルームは栄養のバランスがよい食材。少量でもしっかりと栄養をとることができるドッグフードをつくれないだろうか」と思い、船橋さんは手作りペットフードつくる「愛犬みちしるべ」と共にマッシュルーム入りドッグフードの開発を始めた。開発には、ポジくんも協力した。

　船橋慶延さんに八幡平マッシュルーム入りドッグフード「ダービーワン」をねだるポジくん。

犬はアミノ酸を多く含んだ食材を好んで食べるといわれる。マッシュルームはアミノ酸のひとつであるグルタミン酸の含有量が多い。完成した八幡平マッシュルーム入りドッグフード「ダービーワン」には13％のマッシュルームが配合されている。そのほかの原材料もヒューマングレードのものだけを使用。
　販売開始後、愛犬の便の臭いが気にならなくなったという声が多く寄せられるようになったという。マッシュルームは腸内環境を改善するデータもあることから、船橋さんは明確なデータを取ろうと北里大学獣医学部との共同研究をスタートさせた。その結果、犬の便の臭いの元であるインドールが、ダービーワンを食べることによって最大で半減していることがわかったのだ。

「ダービーワン」は、おためしサイズの300gから１kg、2.5kgの３種類。船橋さんの愛犬を思う心から生まれた八幡平マッシュルーム入りドッグフード。健康と安心のためにと無添加にもこだわったという。
　カリカリ食感も抜群のこのドッグフードは、引退馬のセカンドキャリア、サードキャリアにもつながる商品だ。八幡平の地域資源を活かし、かつ循環型農業の確立を目指す船橋さんとジオファーム八幡平。サスティナブルの面からも注目度が高いドッグフードである。

ジオファーム・八幡平
〒028-7302 岩手県八幡平市松尾寄木第１地割１４８３
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